◆ 湿気や気温の急激な変化に身体のリズムがついていけず、自律神経の働きが鈍いこの頃です。精神的意欲を失い疲労はなかなか回復されません。まだもう少し梅雨の季節が続きますが、それが過ぎれば夏。皆さんは夏に何を期待していますか。
こんな季節だからこそ、仕事帰りの居酒屋通いが懐かしい。今思えば居酒屋は、高度成長期、バブルの時代、そして今もサラリーマンの精神安定剤です。究極の居酒屋が大阪にあります。阿倍野の「明治屋」で、創業1938年、JR天王寺駅から徒歩4分。店内はカウンターとテーブル4つ。ネクタイを締めたサラリーマンが2人、単行本を手に黙々と飲んでいます。
居酒屋はにぎやかに飲む場所ですが、一人静かな時間を味わう空間でもあります。おじさんが本を読みながらそして若い女性がポツンと……。新宿で30年やっている居酒屋のオヤジは言いいます。「居酒屋はまさに生き物だと思う。国を憂えながら飲んでいた時代もあったし、マイホームや職場が話題の主流になったこともあります。そして今は自分の親の介護の話が多い。いつも時代も居酒屋での話は深刻。居酒屋がなかったら暴動が起きていたんじゃないか」ここでは立ち飲み文化も健在です。東京、京橋の「枡久」、開店10分前の4時50分には待ちきれんとばかり中年客3人が入ってきました。背広にネクタイ姿。主流は50代のサラリーマンですが、女性の常連客もいます。以前は年配の女性が多かったようですが、今は20代後半から30代の女性が中心です。単価は一人約1000円。しかし立ち飲みと言えば大阪なのです。あちこちに点在する串カツ屋に代表される立ち飲みの世界は、込んできたらカウンターに向かって斜めに立つ作法とか、一人客同士が楽しく飲む雰囲気など、独自の「立ち飲み文化」を育ててきました。「大阪立ち飲みページ」というサイトには、「立ち飲みは、酒と人間に対するスタンディングオベイション」という素晴らしい言葉があった。さすが大阪なのだ・・・。
◆ 居酒屋の語源は昔、「造り酒屋が、一緒に酒を飲む仲間がいない人のために店先で簡単な肴を供して酒を呑ませていた」ところから由来しているそうです。文字どおり、酒屋で酒を呑むところから付けられたネーミングですが、友のいない人間が一人寂しく酒を飲みストレスを発散するというやや暗いイメージは現代にも通じるものがあるようです。ストレスは万病のもと”とも言われる今日、仕事や対人関係に疲れたサラリーマンがストレス発散の場として最も利用している業態が居酒屋です。最近では、洋風居酒屋や大手チェーンの居酒屋も多くなっていますが、やはり、居酒屋とは、“店の規模が小さく料理より日本酒がメインで、人のいい店主がいて、家庭的な雰囲気の値段が安い店”というイメージを持つ人が多いと思います。出来るだけそうした感じの店で、日本酒(地酒)にこだわりをもつお薦めの居酒屋を紹介しています。まさに百花繚乱のごとく全国の美酒・名酒が品質を損ねることなく低温流通される恵まれた環境にある今日、ほんものの日本酒の良さに目める層も増え、日本酒へのこだわりのレペルはますます高まりつつあります。
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