◆ 原純子氏がこう言っています。 20代や30代のうちはバカもできますが、40代ではそうもいかない。出世レースからの脱落やリストラに対する恐怖もあるし、家庭では父親の威厳も見せなければならない。そのため職場でも家庭でも自分の弱さや本音をストレートに出せない。それが50代になると会社での先も見えてあきらめもつくし、子供も独立して家庭で気を抜くことができます。40代のストレスはほかの世代の比ではないほど強いと言えます。
心理学博士の鈴木丈織氏はこうも言います。 過去の仕事のやり方は通用せず、油断すると若い者に追い抜かれてしまう。パソコンができないと若いOLにまでバカにされる。今の40代はそんな日常から抜け出したいという無意識の願望が非常に強く、非日常的な刺激やスリルを求めてハレンチ行為に走ってしまうのです。これからも40代のハレンチ犯罪はますます増えていくでしょう。中でも高学歴で、ワイ談の一つも言えないカタブツの40代がヤバいと言われています。
◆ また、40代のサラリーマンを対象にした、飲酒に対する面白い調査があります。その調査によれば、女性の飲酒スタイルは男性とは全く異質だというのです。その違いとは、女性は「料理が主」で「酒は従」また「お酒は量より質」という傾向で、一方の男性は、「酒が主」で「料理はつまみ」そして「質より量」だというのです。女性は「会社内・あるいは外の友人とのコミュニケーション」で、お酒の席では仕事の話は極力避けるのに対して、男性はストレス解消という意見が多い反面、酒も仕事の延長で、会社の同僚や上司と一緒に飲む場合が多い様です。女性が酔わなくても本音が出せるというのに対し、男性は酔って初めて出る、女性は個人の好みで色々と注文するのに対し、男性は皆で同じものを・・・といった具合に、男性と女性では随分と飲み方のスタイルが変わってくるようです。もちろん、全てがこれに当てはまる分けではありません。20代と高年齢層の男性は、この女性達に近い飲み方をしているという調査結果もあるようですし。
◆ 現代社会はストレス社会といわれますが、ストレスにもいろいろあります。たとえば、物理的・化学的ストレスには暑さ・寒さ・騒音などがあり、生理的ストレスには過労や感染などがあります。また、私たちが影響を受けやすい社会的・心理的ストレスでは、人間関係、不平不満、失望や挫折感、老後の不安などが代表的です。ただし、ストレスは悪いものばかりではなく、適度のストレスが人間の生きる力に結びつくことも知っておくべきです。
何をストレスと感じるかは、性別・年代別で大きく異なります。たとえば男性では、成人のほぼ全世代を通じてストレスのトップは「仕事のこと」です。また、2位は20〜40代では「対人関係」ですが、50代になると「自分の健康・病気」になります。一方、女性でも各世代で「対人関係」「仕事のこと」が上位を占めますが、20代後半〜30代後半では「育児・出産、子どもの教育」がトップで、また30代からは「家族の健康・病気」を心配する人が増えてきます。立場の違いがストレスの感じ方にも現れています。
◆ ストレスに負けないためには「適切な休養」「積極的休養」が大切です。「休養」には「休む」と「養う」の2つの意味があります。仕事の後や休日には体を休めることが大事ですが、趣味や旅行、スポーツ、家族との団らんや友人とのつきあいで「自分を養う」ことも大切です。これが積極的休養で、ストレス発散に役立ちます。表1に厚生省の「健康づくりのための休養指針」を示しましたので、参考にしてください。
私たちの先祖が野生の生活していた時代、人間は牙も角も持たない弱い存在でした。狩猟や採集に出かけたとき、クマやトラなど、思わぬ外敵に出くわすことも少なくなかったでしょう。そうした危機に陥ったとき、身体は血中に肝臓や筋肉から一気にブドウ糖を放出して血糖値を上げてエネルギーを高め、心拍数も血圧も高めて敵と闘う準備を整えるのです。まさにこれがストレスに出会ったときの反応です。
◆ こころの病気になりやすい人の特徴は「几帳面で責任感が強く、何事にも熱心で、完全主義で細かいところに気がつくいい人」というタイプです。これらは、社会生活を営む上で非常に大切なことですが、「過ぎたるは及ばざるが如し」で、ときには大きなマイナスにもなります。完全主義というのは「いいかげんを許せない」となってしまいます。人間の適応範囲がせまいと、誤解を生みます。「現代はストレス社会」と嘆くのではなく、臨機応変に対応するのが大切かも知れません。
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