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◆ 今日から師走。語源は諸説あるのでしょうが、「師走」とはよくいったものです。何かと気忙しく、この月ばかりは師もせわしなく走りだすという師走です。年内に済ませておく仕事は山ほどありますし、歳末売り出しは始まりますし、大掃除もしなければなりませんし、年々増え続ける年賀状の準備もありますし、忘年会もあちこちから舞い込みますし、公私に渡って諸事整頓を迫られ、同時に新年を迎えるための準備もしなければならないという、通常以上の仕事量に追われてしまいます。体もさることながら、心も穏やかならざる時期です。しかし、夜ともなればしんしんと、心にしみいるような冬の静けさが訪れます。この季節は温かい料理が一番のご馳走です。歳末という雰囲気は好むと好まざるに関わらず節目を意識させられ、一年を振り返ります。
◆ 寒さが日に日に厳しくなってきました。屋外での仕事もきつく感じられるようになり、1ヶ月以上続いている古墳の発掘調査も天候不順により思うように進捗しておりません。ただただ時間だけが過ぎていくというジレンマに陥っています。地権者の御理解があるとはいえ、古墳脇にある野菜畑までつぶして調査させていただいており、感謝しております。そのおかげで、これまで不明だった町の古墳時代の様子が具体的な資料によって理解できるまでになりました。このままですと石室そのものが崩壊してしまう危険があり、調査後は横穴石室を博物館に移設させていただき、郷土理解に一役買ってもらう予定です。
◆ とても一年を振り返る気分にはなれない環境に未だにおり、早く余裕ある生活を送ってみたいと常々感じています。今日は朝から発掘の調査へ、午後一番には京都嵯峨芸術大学の関係者と来年度事業の打合せを予定しています。夜は発掘の図面整理やら、資料整理が待ち構えています。1月から始まる新聞のコラムの原稿も書き始めなければなりませんし、様々な事項が頭の中で錯綜しています。
泣いても笑っても一年が終わりを告げる時期です。大晦日には、近所のお寺から鐘の音が響いてきます。除夜の鐘は、合わせて百八つ。人間の煩悩すべてを鐘の響きに乗せて取り除いてくれるといわれます。鐘に心を洗って新年を迎え、残す一月あまり一期一会の心をめぐる季節に学びたいと願っています。
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