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◆ 西日本といっても山陰地方の秋は短いので、ボーっとしているとあっと言う間に冬がやってきます。秋の夜長はゆっくり好きな音楽を聴いたり、いつもは書斎に積んでいるだけの本を読んだり過ごしたいと思っているのですが、なかなか思うように実行できません。冷夏だと騒いでいたら、季節はすっかり秋です。秋になり日中も過ごしやすくなってくると、「何かしなくては・・・」と、そんな気持ちがムクムク湧いてきませんか?せっかくの季節なので、思う存分楽しみたいものです。
◆ また、味覚の秋と言われるように、この季節には様々な秋の味覚が送られてきます。八戸や石巻の実家からは、三陸沖のサンマが浜からそのまま送られてきます。甲府の叔父からは甲州葡萄が送られてきました。出不精の家族なだけに、家に居ながらにして全国の秋の味覚を楽しんでおります。
仙台に住んでいた頃は、家族や同僚たちと「芋煮会」へと出かけたものです。東北の山形県・宮城県・福島県などで10月頃に行なわれる風物詩に「芋煮会」があります。
この季節になると、宮城県と山形県では河原など、いたるところで芋煮会が行われます。宮城県と山形県は同じ東北ですが、中身が少し違います。宮城県は豚肉を使い、味噌味仕立て。山形県は牛肉を使い、醤油味仕立てに仕上げます。そのほかに入れる材料は同じで、メインの里芋に、こんにゃく、ネギ、豆腐、人参などを入れます。宮城生まれの者にとって、秋になると芋煮会を行うのが恒例です。大人数で、自分たちでつくる芋煮は、とてもおいしく感じ、みんな楽しいものです。なかには、行きの電車のなかで一杯飲んで、目的地に着く頃にはすっかり酔っ払っている輩もおります。
また、芋煮会は河原でやるのが一般的です。河原でやらなければならない理由は特にないはずですが、芋煮会で使った道具などを洗うのに便利なのだろうと思われます。また女性が同行する場合にはトイレの確保にも留意する必要があります。芋煮会は鍋を火にかけてからできあがるまでにけっこう時間がかかります。さらに辺りの非日常的な風景と相まって、芋煮ができる前から気分がよくなってビールやら日本酒やら呑み始めるのでトイレが近くなります。我が家では仙台市青葉区新川新川の広瀬川沿いの河原に出かけます。JRの奥新川駅からチョット歩きますが、茶店や公衆トイレもある場所で、あの吊り橋のあるところです。
◆ 「芋煮会」とは、西日本や関東の人たちに言わせれば「ただの豚汁じゃない・・・」ということらしいのです。しかし東北地方ではずっと昔から伝えられてきた五穀豊穰を願う人々の特別なお祭りなのです(たぶん)。 さらに、芋煮会は男性が女性をもてなす場でもあります。東北地方では芋煮の一つもろくにできない男は、娘を嫁にやるなどもってのほかというところもいまだにあるそうで・・・・?それにしても芋煮の楽しさを知らない西日本での秋は今ひとつ楽しさに欠けます。
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