バブル後のデフレ経済社会 
 vol.61
 2003/3/30

 バブルの象徴といえば、個人的にすぐに思い浮かぶものとして、若者たちの人気を集めた東京芝浦にあったディスコ「ジュリアナ東京」の乱痴気騒ぎです。今の若い人たちはジュリアナ東京を知っているのでしょうか?91年頃から93年夏まで一世を風靡したディスコ(これさえも今は古い)です。芝浦の倉庫跡に英国の「ジュリアナ」が出店したもので、当時、日商岩井の社員だった折口雅博氏(元コムスン社長)が企画から運営に携わって91年5月にオープン。女性たちに大人気となり、通称お立ち台に”ボディコン”を着たギャルがひしめき合いながら同じような踊りを踊る一種異様な光景でした。ジュリアナ東京といえば、ユーロビートとボディコン(ミニスカは基本)と羽根つき扇子です。勢いのあるお姐ちゃんたちは、舞台に上がってパンツ丸見え状態でひたすら羽根突き扇子を振りながらバカ丸出しで踊っていました。折口氏が社長を追われた後、過度な露出のお立ち台ギャルと見物人という図式をマスコミがあおったことで客足が遠のき、94年8月31日閉店しました。ジュリアナ東京が封鎖したとき、本当にバブルはこれで終わったんだと感じたものでした。今では「夏草や 兵どもが 夢の跡」、そんな感じです。文化としては、「最後のバブリー文化」と捉えるのが妥当ではないでしょうか?

 そして最近のデフレ経済。物価が下がりつづける状態である「デフレーション」。供給が需要を追い越すことが続くことで発生し、結果として物価は下がります。企業は減収となり業績が悪化し、多くの失業者を出すため不況につながります。物価が下落しても需要の上昇が見られず、さらにデフレを進行させる悪循環を「デフレスパイラル」といいます。 総務省発表の東京都区部の7月の消費者物価総合指数は、生鮮食料品を除く総合指数が前年同月比0.9%下落(毎日新聞)と、デフレの長期化から抜け出せない日本経済。そんな先行き不安なマイナス要素が強いデフレですが、視点を変えてみれば、メリットとして活用できることだってあるはずです。厳しいデフレ時代だからこそ、賢い知恵を身につけて、プラス思考で生き抜くことも大切なことだと思うのです。

毎年サラリーマンの悲哀をつづった「サラリーマン川柳」を募集・発表している第一生命保険が発表した「21世紀に残したいサラ川ベストテン」で、第1位に輝いたのは、「恐妻男」が詠んだ「プロポーズ あの日にかえって ことわりたい」という句でした。過去10年間に人気の高かった優秀作20句のうちから、一般の投票で選ばれたそうです。トップのこの句は1999年度発表の作品で、投票数3万6000のうち4000票あまり集め、2位を1400票も引き離しダントツの人気でした。4位には「耐えてきた そう言う妻に 耐えてきた マスオ」という句もあり、妻への愚痴はサラリーマンにとって欠かせない話題のようです。「人が減り 給料減って 仕事増え」(6位)「コストダウン さけぶあんたが コスト高」(10位)と、バブル崩壊後の厳しい職場環境を表した句もランクインしています。
 

  優秀作
   ・スッピンさん 電車でメイク 下車別人
   ・ボーナスも 今の流行か 薄型に
   ・おはようも 言わぬ上司が 訓示垂れ
   ・顔を見て 挨拶すれど 名前浮かばず
   ・タマちゃんと 寝姿同じ わが妻は
   ・年取れど 年々若返る 賞与と給与

  入選作
   ・知らんぷり 口聞きゃ仕事が 増えるだけ
   ・あなただけ みんな知ってる 耳寄り情報
   ・肩たたき 息子と上司じゃ 大違い
   ・お小遣い 妻権放棄 してほしい
   ・親と子で 顔はち合わす ハローワーク
   ・リストラで 面白いやつは いなくなり
   ・Eメール 知らぬがうちに E迷惑
   ・残業が 多いと嘆くな この時世
   ・パソコンの 画面をノートに うつしメモ

  佳 作
   ・主婦集う お金はどこから グルメツアー
   ・一生で 松井の給与 3か月分
   ・日本人 今や立派な 輸出品
   ・タマちゃんだ 呼ばれて顔出す 猫のタマ
   ・百均が 標準価格の 我が家計
   ・万歳は 満員電車の 予防策
   ・呑むほどに 安くなり往く 我が酒よ
   ・メール見て 電話してくる 旧人類
   ・増税で 少ない小遣い 狙われる