サラリーマンの夏休み 
 vol.44  2002/8/10

 去年の夏も暑かったが、今年の夏も相変わらず酷暑が続いています。特に今年は異常ともいうべき暑さで、サラリーマンの皆さんはどのような夏バテ対策をとっているのでしょう。兵庫県は夏至から秋分までエコスタイルと称してノーネクタイを奨励しているおかげで、多少は楽な気もします。この暑さでネクタイをしながらの営業活動はかなりきついものがあります。我が家の駄犬ゴンも、庭の隅に体が入るだけの穴を掘って、熱くなった体を冷やしています。
 サラリーマンの夏休みといえば、お盆が中心になります。8月になると日本人の中に流れている何かがうごめくかのように、行動パターンが一定になってしまいます。乗車率200%以上の新幹線に5時間以上も乗ったり、100キロ以上も渋滞している高速道路にわざわざ乗り込んでイライラしながら夫婦喧嘩してみたり、目指すは恋しい実家です。このお盆休みがサラリーマンの夏休みに相当しますが、先祖代々の霊に心を通わせながら、またまた凄まじい混雑の中へと消えていきます。家路に戻る頃にはヘトヘトの姿がそこにはあり、疲れる夏休みがアッという間に終わってしまいます。そして、毎年同じような会談話や恐怖体験などのテレビ番組が一斉に始まり、「サザエさん」では夏休みの宿題に追われる磯野家のカツオ君が出てきます。この頃になると、子どもたちの夏休みもいよいよ終盤を迎えます。

 学生時代の夏休みといえば約2ヶ月近くも休め、アルバイトと何をしたらいいのか分からない長い長い時間です。学生から社会人になり、夏休みという名前がお盆休みに変わり、その長さも一週間足らずに短くなってしまいました。大手企業なら、それでも2週間から10日間前後なのでしょうが、中小・零細企業はともなると、土日を含めて5日から一週間程度でしょう。学生時代から見たら、こんな程度の休みかと思うのでしょうが、しがないサラリーマンにとってこれが意外にも簡単に適応してしまうから不思議なものです。また、休みがあってもやることのないサラリーマンも多く、家でゴロゴロしているか、混雑の中を帰省するのが精一杯です。サラリーマン生活22年目の夏ですが、これまでまとまった休みというと盆暮れとゴールデンウィーク位なものでしょうか。博物館の仕事をするようになってからは、逆に人が休みのときに仕事をするという生活です。日本人も欧米並みのロングバケーションをとれる暮らしがいつ来るのでしょうか。その前に日本人の休みに関する意識改革が必要なのかも知れません。