◆ 職場の親睦旅行で京都に出かけてきました。但東から京都市内は車で2時間程度です。但東は但馬の東玄関とも呼ばれている(?)せいか、大阪・神戸・京都には概ね2時間圏内で行けますし、田舎暮らしと言えども、三都にも近く思った以上に不便さはありません。新しく田舎を選ぶ場合の選択肢として、住むであろう田舎だけではなく田舎を取り囲む周辺地域もきちんと把握すると、違った視点での田舎を確認することができると思います。逆に生活圏が広がっていきます。
今回は京都での川床料理。京都の夏はとかく暑く、東北生れの人間にとって閉口してしまう場所です。冬は恐ろしく寒く、夏は倒れるような暑さで、こんな場所で京文化が花開いたのはどうしてなのでしょうか。エアコンの発達した現代だから良さそうなもので、江戸時代だったら大変だったに違いありません。江戸時代末、京都御所の警備にあたった会津藩士にとって京都盆地の夏は最悪だったに違いありません。やはり、東北の凡人にとってはなかなか理解しにくい所です。
でも、川床だけは別格扱いで、夏の京都だからこそ出かけたい思いにさせてくれるのが、川の上での京料理です。仕事に疲れたある日、ふと京都に行きたくなります。「川床料理」とは特定の料理方法ではなくて、夏暑くて過ごしにくい京都で、川の上に座敷を設置して、そこで涼しく食事をいただくスタイルの事です。陽が落ちた後、川面に吹く心地よい風は、想像しただけで風情があります。ちょうど祇園祭の宵々々々々山(?)のせいか、コンチキチン、コンチキチンと祇園囃子がどこからともなく聞こえてきて、片手にビールグラスを持った指がついついリズムをとってしまいます。今夜の場所は、鴨川の源流である貴船川。この貴船川に沿って貴船神社が鎮座しており、朱塗りの灯篭が石段を飾る姿はまさしく幽玄の世界です。神社の創建は天武天皇(673〜686年)の時代以前だといわれ、水の神、雨乞いの神として古くから奉られてきた。和泉式部が夫の愛を取り戻すため参詣したことから縁結びの神としても有名。また境内の水で文字が浮かびあがる水占いが人気。この貴船神社よりチョット先にある川床料理で有名な右源太と左源太があります。今夜は右源太で夏の京料理を満喫。貴船の川床は清流のわずか30センチに床を備えた水上のお座敷といった感じです。生い茂る樹木と水飛沫により、心身の疲れを癒してくれそうです。台風の影響か客も少なかったが、逆に貸切り状態で静かに京の夜を満喫することができました。水量も多かったせいか、せせらぎの音が思った以上にうるさく感じましたが、逆に鴨川では風情がないし、街の暑さに我慢できなくなったら鞍馬や貴船まで足を延ばしてみることをお薦めします。京都産業大学を過ぎた辺りから、とても京都市内とは思えない静けさと涼しさがあります。貴船は初めてですが、秋の季節にもう一度訪れたいと思う場所です。
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