◆ 先日、キリンビールの神戸工場に出掛けてきました。製麦から仕込み、発酵、低音貯蔵、ろ過、びん詰などの一連の流れをガラス越しに見学することができ、出来立てのビールの試飲もありました。ビールには昔から目がないほうで、ありとあらゆるビールを飲んでみました。外国で暮らしていたとき、日本の美味しいビールが無性に飲みたくなったものでした。それだけ日本のビールは旨いと言われています。外国のビールも当然美味しいのですが、場合によっては当たり外れがあり、日本のようにどの銘柄もそれほど遜色なく飲める国も珍しいと思います。最近の地ビールがそうであるように、一時期に比較すると旨くない地ビールは淘汰されて業界から撤退しているところが目立ちます。ドイツのヴァイツェン、アルト、ケルシュなど個性的なくせのある深い味と香りのするものもあります。日本人はどちらかというと、ホップのきいた切れ味の良い、すっきりした香りを好むといわれます。ドイツ人のアンドリアスから頂いて飲んでいたピルスナー系のビールも美味しかったのですが、銘柄まで覚えられませんでした。それとチェコ・ビールは本当に美味しいです。日本ではなかなか手に入りませんが、もう一度ゆっくり飲んでみたいビールです。
◆ ビールは麦を原料にした醸造酒ですが、歴史は意外と古いので驚いています。何でもメソポタミアで人が農耕生活を始めた頃などと言われていますので、文明の誕生とともに歩んできたことになります。BC3000年頃にはシュメール人が残した粘土板にビールの作り方が描かれていたということです。また、エジプトのツタンカーメンも飲んでいたともされています。
オリジナルな味や香りを出すためにホップの役割は大きいといわれます。でも、どうしてホップなのでしょうか?ビールといえばホップとまで言われますが、これも偶然に生まれたもののようです。昔のビール作りは自然環境の中で発酵させていましたので、雑菌の発生から変な臭いが出たりするものでした。それを抑えるために、ハッカなどの薬草が使われており、その中にホップも入っていたのでしょう。結果的にホップの香りの良さ、さわやかな苦味などが受けたとされます。ホップはつる性の植物ですので、来年は庭にでも植えてみようかと考えております。
◆ ああだこうだとビールのウンチクを並べてみても、所詮は飲んで旨いビールが一番。しばらく前に自家製ビールが作れるキットで、特注ビール作りに励んだことがあります。できた代物はとてもドイツのような美味しいビールと言えるものではありませんでしたが、初めてできたビールに大感激したものでした。特別な器具や機械を使わなくても、チョットしたキッチン・ツールでも十分に作れます。ただ王冠や打栓機などは必要になりますが、はじめに揃える初期費用は3万円でお釣りがでる程度で、後は原材料費のみで楽しめます。おそらく大瓶1本当たりの単価は100円程度だと思います。安くて、楽しく、美味しいものが、この程度でできるのですから、もう少し自家製ビール作りが普及しても良さそうだと思うのですが・・・。
最後に注意しなければならないのは、アルコール度数です。1%以上のビールは免許が必要になります。たとえキットを使っての趣味の範囲でも同じなのだそうです。でも、キットも5%程度のビールができるようになっていますので、そのときには仕上がり量を水増ししておけば、簡単に1%未満のビールが作れるそうです。
◆ 我が家の近所には福寿の水という名水があり、今度はこの名水を使って我が家オリジナルのビールを作ってみたいと計画しています。やはり水は名水に限る。そのときには山猫軒にて限定試飲会を開きますので、どうぞお越しください。都会で美味しくない水を使ってのビール作りなんて興味ありませんが、田舎で美味しい名水を使ったビール作りを体験メニューの中に入れたいと密かに考えています。
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