◆ 京都府野田川町に三河内(みごち)曳き山祭りという有名な祭りが残されています。5月3日が宵宮で、4日が祭礼です。京都府無形民俗文化財として指定されていますが、地域を上げての保存には大変な努力が払われています。いつ頃始まったのか定かではないようですが、江戸時代後期にはすでに始まっていたようです。4日の祭礼が一番華やかな感じで、祭りのクライマックスでもあります。午後2時に御旅所と呼ばれる場所に各町内会の曳き山が集合し、神楽などが披露されます。その後、各町内会の曳き山が、大幟を先頭に約800メートルあまりを巡行して倭文神社に到着します。その姿は祇園祭りの影響を受けており、華麗そのものです。丹後ちりめんの本場だけに、豪華な飾りには目を見張るものがあります。大幟、神楽殿、春日山、八幡山、倭文山 浦嶋山といった曳き山が次から次へと曳かれて行きます。
◆ 三河内の戸田さんに家族で招待していただいたのがご縁で、今年も知人と一緒に参加させていただきました。関係者曰く、「自分たちの祭りはたった二日間だけじゃなく、年間を通じて楽しんでいるので365日が祭りそのものだ」と話しておりました。ポスターの作成、記念用に作っている御酒も、米作りからラベル作りまで全てが手作りだという代物です。今年は老人クラブの方たちが作ったというお猪口が添えられておりました。心温まる話しと、祭りに対する熱い思いを知りました。そういえば、戸田さん宅に集まった招待客も各地で頑張っている方たちばかりである。
◆ 日本三大曳き山祭りというと、京都の祇園祭り・飛騨の高山祭り・秩父夜祭りといわれていますが、祭りに対する熱い思いは観光化していないだけに強く感じるのは私だけでしょうか。お年寄りから若者へ、そして子どもたちへと連綿と受け継がれてきた地域のお祭りには、地域の人たちの強い係わり合いがあってこそ魅力が倍増となるのでしょう。中心となっている「どでっさっさ共和国」なる町おこしグループの活躍もキラリと光るものがあります。これからも伝承文化として大事に引き継がれていくことでしょう。 |