◆ 夜7時、さあ今夜も酒だ!当たり前ですが、夕闇から夜になりました。但東では夕方暗くなってくるのに気づきますが、東京なんかじゃいつの間に夜になったのやら、さっぱり分かりません。四季もなければ、昼夜の境もない都会。そんな所での生活もまあまあ楽しかったのですが、いつまでも続くとどことなく味気なさが漂って、都会暮らしの鬱憤を酒で憂さ晴らしをしていたように思うのです。
◆ もう少し経つと、「山猫軒」の前にある水田に水が張られ、一面の鏡となって青空と白雲を映し出し、新緑の東里ケ岳の姿が懐かしい日本の風景をつくるようになります。この山猫軒には上等なワインは似合わないかも知れませんが、ご近所からいただいた新鮮な野菜と季節の料理があります。今夜の客人は2部構成になっており、第1部は息子たちによるバーベキュー、第2部は近所のおっちゃんたちによる慰労会。少々ビールも入り、田舎の夜風が上気した頬に気持ちよくなっていきます。
◆ この季節になると15年住んだ仙台は杜の都が美しくなります。定禅寺通りのケヤキ並木は、若葉を茂らせ、小雨に光りまことに清清しい。通りの中央にはヨーロッパ風のベンチが置かれ、有名作家の彫刻が設置されています。行ったことはありませんが、雰囲気的にはシャンゼリゼ通りかな・・・?この通りから少し入ると、よくお世話になった東日本有数の歓楽街「国分町」があります。その他にも、伊達小路、稲荷小路、狸小路、虎屋横丁と、仙台には魅力的な飲み屋小路が多いのです。粋な居酒屋に入って、仙台名物の牛タンでも・・・。一杯はいる度に口もなめらかになり、ついつい今夜も深酒してしまいます。珍しい料理や美酒がなくても、この土地に居ることが酒の肴になり、客の話になんとなく耳を傾けたくなってしまうのです。でも、「お酒をただ飲んでただけじゃないよ」と、妻に言い訳している姿が妙に情けなく思い出されます。 |