心臓手術で入院 
 vol.105
 2005/9/10

 今年も例年のように入院してしまいました。今までとは違うのは、今回は心臓の手術ということで、緊張しながら入院・手術となりました。普段は平気な顔色をしていながら、本質はかなりドキドキものでした。心臓は、人が生きているかぎり、一刻の休みもなく働いて生命を維持している非常に重要な器官です。正常の心臓の大きさは自分の握りこぶしぐらいで、左右の心房・心室がそれぞれ隣りあわせにくっついた4個の部屋から成っています。そして、心臓は1日に約10万回の拍動をくりかえして全身の血管に血液を送り、細胞が生きていくのに必要な酸素や栄養分を身体のすみずみまで供給しています。
 
 数年前から心臓発作が毎年数回起こり、今年になってから時間や場所に関係なく頻繁に起こるようになりました。その度に救急車を呼んだり、妻に消防署や病院まで搬送してもらっていました。
 心臓の病気には数多くの種類がありますが、大きく分けて、生まれつき心臓に異常がある先天性心疾患と、生まれた後に病気が生じた後天性心疾患の2種類があります。
私は先天的なもので、これまで大変な思いをしたことがなく、あまり意識せずに生活してきました。40才後半頃から徐々に心臓発作が起こるようになり、最近は月に数回起こることもあり、体力的にきついものがありました。手術する直前は、頻繁に発生し、いよいよ覚悟しなければと思うことも何回か経験しました。精神的にもいつ起こるか分からない不安がつきまとい、出張さえ出かけられなくなりました。

 最近の心臓手術は以前とは比べものにならないくらい安全になったとはいえ、心臓手術を受けることは今でも安易に決められることではありません。医学的な立場から手術の危険性など説明されますが、手術を受けるかどうかの最終決定は、あくまでも本人と家族によってなされるものです。手術室に入るなり、何か雰囲気が違うことはすぐに分りました。主治医の他に、神戸大学の教授やそのスタッフ、機械を操作する会社の技術マン、ビデオを撮影する人、今までに経験のないような雰囲気に不安を感じましたが、手術そりものは太腿と肩に穴を開けてカテーテルを差し込んでの手術でしたので、傷口さえふさがれば、ほとんど痛みもなく短期間で済むことができました。



医学的にみた手術の必要性、危険性を充分に理解していますが、今後の家族を含めての生活設計など病気を通して家族を感ずるというのも可笑しな話です。気がついたら子どもたちにとっての父親はいつも病院のベッドに寝ている姿ばかりです。