梅雨空もまた楽し 
 vol.91  2002/6/30

 しばらくぶりで朝から晩までパソコンに向かっていました。あいにく雨模様の一日でしたが、どこに出掛ける予定もなく、ホームページの更新作業と文化財関係の報告書作り。先日、3台あるパソコンをなんとか活用したいと思い、家庭内LANを組んでもらいました。ノートパソコンだけは無線にして2階でも使えるようにし、後は机に2台共置いて作業できる格好だけは整いました。これで溜まっている仕事がスピーディに片付いてくれれば文句も出ないのですが・・・・。
 パソコンがフル稼働しているせいか、梅雨の季節だからなのか、部屋の中は肌がじっとりと汗ばむような蒸し暑さです。うっとうしい季節と片付けていたが、のんびり向かいの山並みを眺めていると、一寸した変化を確かめることができます。梅雨そのものの持つよさ、梅雨の季節でなければ味わえない楽しさ、そんなものを探し求めて梅雨を眺めなおそうかと思います。2月に来られた作家の森村誠一さんを車で福知山駅まで送っていたときに、「雨見」なんかお洒落でいいですなーと話されていました。雪見や花見があるくらいですから、雨だけを見るために宴席を設けるのも楽しいアイディアだと思います。そんなことを思い出しながら観察してみると、濁って底の見えない太田川に降り注ぐ細い白い雨足、水面に生じては消え、生じては消えずる小さな無数の渦紋の美しさに見とれてみたり、庭の踏石の表面に当たるかすかな雨音が耳に入ってくるのもいいものです。まるで小林一茶か松尾芭蕉の世界。大した発見はなかったけれども、梅雨をただ嫌なうっとうしさだけときめつける概念から、いつしか解放されていました。

 先月は気分的に忙しい月でした。講演会も立て続けに入り、姫路や明石に出かけていました。博物館の関係では、4月以降やや入館者数が前年度より落ち込んでおり、学校週5日制や総合学習などの効果がまだ出てきません。学校行事も多い季節なのかも知れませんが、相変わらず忙しい学校生活です。
 兵庫県博物館協会と但馬地域博物館連絡会の総会が開かれました。県内156館で構成する兵庫県博物館協会では豊岡出土文化財センターの瀬戸谷所長の退任を受け、後任として理事に選出されました。まだまだ若い博物館ですし、先輩諸氏もおりますからと一旦は辞退しました。その後も連絡を受け、様々な事情からお受けすることにしました。理事会終了後の昼食会で初めて挨拶させて頂きましたが、兵庫県を代表する博物館や美術館の館長ばかりで正直面食らってしまいました。立場の違いが痛いほどに突き刺さります。田舎の小さな博物館ですが、これを機にもうひと踏ん張り頑張ってみようかと思います。どうぞ、ご指導よろしくお願いします。

 夜は夜でサッカー・ワールドカップの決勝戦で、ブラジルがドイツを下し5回目の優勝でした。ようやくこれで睡眠不足から解放されそうです。野球も混迷していますが、サッカーは理屈ぬきに面白かった。でも、ワールドカップ終了後のあの立派過ぎる競技場はどうなるのだろうか? 日本がトルコに負けた宮城県の場合はさんざんな酷評を受け、今後は年間3億円の施設維持費がかかるということだから大変なことである。カメルーン騒動で日本一有名になった大分県中津江村。ワールドカップ開催国として恩恵を受けた唯一の自治体だったようにも見えますが、各自治体の思惑と算盤勘定は合ったのでしょうか?