◆ 9日の午後、芝にある外務省仮庁舎に初めて出かけてきました。入口での警備チェックが以前より格段に厳しくなっていました。当たり前といえば当たり前のことなのですが・・・。最近の外務省に対する国民の厳しい声も、当たり前といえば当たり前のことです。
大連での飛行機事故、その中での瀋陽総領事館での侵犯事件、「外務省を変える会」中間報告、浅川明男外務省元課長補佐懲役2年、外務事務次官退職金1億円、ケニア水力発電鈴木宗男氏に影響力・衆院委で青木前大使、党事情聴取応じる意向・田中前外相、外務省は変わるか、外務省改革。ここ3日間だけの新聞記事ですが、マスコミも外務省の話題を挙げたらきりがないようで、国益を考えて仕事をしていたのか、個人の利益だけを追求してきたのか、国民の多くは強い不信感と嫌悪感に見回れているのが現状です。
最近の鈴木宗男問題で「悪の鈴木宗男」評が定着してきましたが、その影で外務省は被害者のように装っている姿がやけに滑稽です。次から次に出される内部文書によって、鈴木宗男の圧力が浮き彫りにされ、加速度的に排除されていく姿がおぞましくも見えてしまいます。外務省に関する一連の不祥事問題で、本当の悪はいったい誰なのだろうか。一蓮托生でみんな同罪のように見えるのですが・・・・。
変わるべき外務省と言われながら、8日に発生した瀋陽総領事館での事件は世界へ配信されてしまい、無能な外交実態がまたもや露見。これが今の日本外交の姿であり、外務省そのものの現実なのでしょう。事の重大さに気付かないまま、安閑としている副領事や現地職員の姿がビデオで流されていましたが、お粗末を絵に描いたようなもの。こんな危機管理のできない職員ばかりいる外務省ならば、定員も半数で十分機能するのではないかとさえ思えてしまいます。やるべき仕事がなくて政治家に媚を売る職員、ネタ話をリークする時間がたっぷりある職場のようですし、真剣に仕事をすれば1/3の人員でやっていけるのではないかと思います。外務省元医務館だった久家義之氏の著書「大使館なんかいらない」、やはりそうなんだと納得。
◆ ノンキャリアの星とされた松尾克俊要人外国訪問支援室長による機密費流用事件、パラオ大使館の職員による150万円流用事件。公金詐欺容疑として浅川明男元西欧1課課長補佐が、APECアジア太平洋経済協力会議で、ホテルから4300万円水増し請求させ、この中から自分の宿泊代など1100万円回していたり、ハイヤー代金の水増し詐欺、まさに水戸黄門に出てくる悪代官そのものです。これ以外にも、各課では以前から常態化していたとされ、処分すれば数百人ほどの職員になるというから呆れたものである。。在フランス日本大使館で、自由裁量で使える渡切費を年度末に8割使うという、姑息なやり方で大使公邸の備品を揃えたり、不透明な流用が指摘されている。水谷周デンバー総領事の公金1000万円を私的に流用。元キューバ大使による3000万円の不正流用。女性問題と金銭がついて回る事件が多く、子供たちまでもが呆れ返る始末です。
◆ ここまで来ると、まるで犯罪者集団の様相を呈しています。これでも悪いのは一部の職員による不始末と片付けてしまう感覚そのものが、国民には理解できません。外相は全ての膿を搾り出すと話していますが、全部の膿を出してしまうと外務省そのものが消滅してしまうのではないかと危惧してしまいます。また、ある外務省幹部が話していましたが、「一刻も早く本来の外交の仕事がしたい」と・・・・。本気でそう思っているのでしょうか、もはや国民は外務省そのものに外交能力が無いことを百も承知しているというのに・・・。ここ数ヶ月の外務省を見ているだけでも、非力な日本外交の実力がよく理解できました。
◆ 飯村豊官房長は田中外相就任直後の幹部処分問題で対立して以来、大臣室に出入り禁止のまま退任、後任の小町恭士欧州局長も似たりよったり。重家俊範中東アフリカ局長、国会でのあやふや答弁で国会を混乱に招いてみたり、上の顔を見て動く弱腰官僚の典型としてテレビには映っていました。ある人物が「ひ弱でお公家集団が、鈴木宗男の声の大きさに頼り過ぎてしまった」と話しています。浅川や野上義二外務次官などのように、外務省は一般企業に比較して、ひげ面の職員が圧倒的に多いようです。田中外相に「たわし」などと揶揄されても平然としたもの。田中外相就任と同時にさまざまな確執から体調不良になった秘書官もひげ面。槙田邦彦シンガポール大使もひげ面。槙田邦彦シンガポール大使はかつて中国大使館の公使を務め、アジア局長も経験した人物です。田中外相ともトラブルを起こし、日朝問題では重要案件である日本人拉致問題で、「たった10人のことで、日朝国交正常化が止まっていいのか」と問題発言も指摘されていました。この御仁、中国大使館の公使時代は麻雀とゴルフばっかりしていたと聞きます。彼の周囲にいたイエスマンを人事的に重用したり、愛人との焼肉店ツーショット写真を撮られたり、良からぬ行状ばかり。こんな人物が特命全権大使になれるとは何が選考基準なのか、さっぱり分かりません。ひげを伸ばすのも本人の勝手ですが、これだけ不祥事が続いている外務省だけに、国民としては反省の微塵も感じられない生意気な輩として映ってしまいます。また、ひげ面の不敵な笑いは国民を愚弄している姿にしか見えないのです。国民のための外務省であるならば、世間の厳しい視線を真摯に感じてほしいものです。ご自身が最も似合っていると勘違いしているのなら、それも結構なことでしょうが、一般的には単なるスケベオヤジにしか見えません。
◆ ひどい話を書き連ねてしまいましたが、9日に外務省であった人物は、語学も堪能ですし、人生経験も社会経験も豊かでしたし、人当たりもいい苦労人です。人の痛みの分かる職員も数多くいることも事実として知ってほしいと思います。しかし、社会的経験の浅い人たちが、外交官として任国に赴任し、国内では経験できないエリート意識を錯覚してしまうのでしょう。そのエリート意識という催眠効果のまま帰国し、ただの出世競争のなかのサラリーマンに戻ってしまうのです。そのギャップの大きさを感じない若造の小生意気な職員もまた腐るほど数多くいます。外務省の最大の仕事は何といっても国民へのサービス業務だということを理解していません。外国語は人並みに話せても、敬語の使えない職員が多く、数字が読めても、人の気持ちを読めない職員もまた多くいます。こんなどうしようもない外務官僚や身近な先輩たちの行状ばかりを目の当たりにしたら、神経も麻痺してしまい、一般の非常識が外務省の常識になっていくのかも知れません。こんな外務省に巣食い群がる寄生虫の駆除も早く進めてほしいものです。
◆ 外務省「変える会」中間報告の一部要旨だけ見ても、子供を諭すような内容ばかりで笑ってしまいました。
◎エリート意識の排除 言葉遣いの改善。夫人間に上下関係はないことを確認。
◎人事制度の再構築 管理能力が不十分な職員は管理職ポストに任用せず、昇格させない。
◎大使館などの業務見直し 在外公館の整理・統廃合・増設の定期的検討。華美な公邸などの廃止。公邸料理人制度などの見直し。
かつてならば、国民は外務省が何をしている省庁なのか、その実態さえ分からなかったはずです。ここ数年の不祥事は外務省そのものを理解するチャンスでしたし、そのどうしようもない体質を知る好機だったかも知れません。エリート集団としての外務省を隠れ蓑にして、すき放題やってきたツケが大きく回ってきました。横柄に振舞う外務省職員を見ていると、国民に対して「権力者」として振舞うような姿勢が感じられます。プロとしての外交官は、どちらかというと人間的魅力と見識が備わっていた人物が多かったように思えます。残念ながら今の外務省にそのような人物は見当たりません。こんな先輩たちの下では、愛想の悪い横柄なそこそこの仕事しかできない外交官しか育ちようがないのでしょう。
兵庫県但東町が生んだ教育者として東井義雄(平成3年没)がおりますが、外務省の職員には是非とも一読してほしいものがあります。昨年秋に出版されたもので、「東井義雄こころの教え」(著者・東井義雄/監修・宇治田透玄)が出されています。「自分、仲間、家族、生きる、いのち」をテーマにしたもので、「生きる」の中で「うぬぼれは才能をだめにしてしまう」と紹介しています。外務官僚の皆様には、マスコミ対応に疲れた夜にでも、ゆっくり読んでほしいものです。希望される外務官僚の方がおられましたら、E-mailお待ちしております。
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