西洋美術がおもしろい 
 vol.153  2005/11/5

 淀井敏夫氏の作品が玄関に飾ってあります。わずか20cmほどの小さな母子像ですが、なかなか気に入っている作品です。淀井敏夫といえば、朝来の生んだ偉大な彫刻家であり、あさご芸術の森美術館の主要作品群を構成しています。
 ちょうど1年前に売られていることを知り、よく分からないままに購入しました。小品ですが自宅に飾るにはちょうどいい大きさでした。まして但馬出身の芸術家ということも大いに意識させられました。この淀井氏の作品ですが、後で知ったのは花王石鹸発売70周年の記念品として制作されたものでした。どんな人たちに配られたのか分かりませんが、立派な桐箱に納められていました。

◆ 美術はあまりよくわからないけど西洋美術の展覧会に行く人は結構おります。でも、教科書などでお馴染みの名画は知っているけど、作品のテーマやそこに隠れている謎、物語などは意外と知らずに鑑賞しています。西洋美術の多くはギリシャ神話、キリストの物語や作家・作品の特徴などが中心です。美術というのは普通に見るだけでも十分楽しめて価値のあるものですが、ちょっとした基礎的なことを事前に知っていると更に楽しめると思います。高度な分野へと興味をつなげていくこともできます。
 もともと西洋美術といえば、背景になっているキリスト教を知らないとよく理解できないなどと勝手に信じてきました。特に聖書の世界を身近に感じていない環境だけに、なかなか馴染みにくいものでした。。あまり専門用語が乱発されるような宗教的解説が書かれると逆に引いてしまう傾向にあった気がします。
 そんな西洋美術ですが、何気ない生活の中で意識せずに飾ってみると、徐々にそんな違和感は消えていきます。暮らしの中にあってこそ美の楽しさを味わうことができます。