2003年の始まり 
 vol.110  2003/1/9

 新年明けましておめでとうございます。日頃は、博物館運営に格別のご理解とご支援を頂き心から深く感謝申し上げます。昨年は館長に就任して2年目となり、改めて博物館の意義、活動の在り方について考えさせられました。
 20世紀は戦争の世紀と言われました。しかし21世紀に入っても、その様相は変わらず世界中で戦争や紛争が続いています。日本もバブル後の不況から抜け出せず、デフレスパイラルの様相を呈し、不況の発信国になっています。「聖域なき改革」「骨太の方針」を掲げて登場した小泉内閣もいまだ不況打開の具体的成果を上げていません。経済不況はまだ好転の兆しさえ見えなく、国立博物館の独立法人化や市町村合併は新たな展開が予想され、全国の博物館を取り巻く情勢は更に厳しいものがあります。厳しい、厳しいと呪文ばかり唱えるだけでは何も変わらないのかも知れませんが・・・。
 「明けない夜はない」「冬来たりならば春遠からじ」とも言われますが、「夜明け前が一番暗い」とも言われます。但東が生んだ教育者東井義雄の言葉にも「太陽は夜が明けるのを待って昇るのではない 太陽が昇るから夜が明けるのだ」という言葉があります。また、40年前に流行った歌謡曲だと思うのですが、確か吉永小百合とマヒナスターズのヒット曲で題名は分かりませんが、「北風吹きぬく 寒い朝も 心ひとつで 暖かくなる 清らかに咲いた 可憐な花を・・・・北風吹きぬく 寒い朝も 野越え山越え 来る来る春は いじけていないで 手に手をと・・・・北風の中に 呼ぼうよ春を」、こんな歌詞だったように思います。夢や希望のない現実ばかりを嘆くより、03年はもう少し明るく前向きな考えでいこうと思います。

 難しい話は別として、やっぱりお正月はいいですね。特にどこか遠くへ出かけたりということもありませんが、いつもの生活がいつもと違う感じがいいのです。閑散とした都会の道路、急に家族が増える田舎の町。周りの人の穏やかな表情。スッキリした空気。心地いいーものです。
 6日は寒の入り。豊岡市の最低気温は−1.7度と暦通りの寒さでした。20日の大寒、2月4日の立春までは年内で最も寒い時期です。今年は仕事始めと重なり、より厳しい年の始まりを予感させる大雪です。5日午後から降り始めた雪は博物館周辺で20pを超える積雪。全国的にも大雪となり、除雪をしても追いつかない状況です。上高地乗鞍スーパー林道では大規模な雪崩が発生、秋田県沖ではフェリーが漂流と暗い話題から始まった年頭です。そして7日は七草の日です。この日に七草粥を食べると、一年中無病息災で過ごせると言われますが、七草全部ご存知でしたか?セリ、なずな(ペンペン草)、御形(ハハコ草)、はこべら、仏の座、すずな(カブ)、すずしろ(大根)全部そろえるのは大変です。最近では好きな青葉を7種類入れて、七草粥代わりというのもあるようです。まだまだ、お正月を楽しみたいものです。

 半月ごとの定期検査や毎日の注射というように、病気との付き合いも大分長くなりました。こんな生活に周囲は大変だろうと同情してくれるのですが、周囲で見ているよりも意外にも平凡で堅実な毎日に満足しています。ただ、一生懸命生きていこうと前向きな気持ちで生きています。