◆ 豊岡市や但東町では絵本を通じて言葉の楽しさを知ってもらおうと、絵本を読み聞かせする試みが始まっています。以前にも幼児を対象としたお話会が開かれてきましたが、ゼロ歳からの乳児も対象となっているのです。全国的にはかなり前から始まっているサービスであり、子どもに本の楽しみを知らせるためには大事なことでしょう。図書館の中で待っていても子どもたちは来ないため、保育園や幼稚園、小学校といった子どもたちの場へ出かけてサービスも始まっています。こうした機会をきっかけに本に興味を覚えるようになるのでしょう。大きい図書館では驚くことに年間延べ700ヶ所も廻るところさえあるそうです。まさに少子化と闘う図書館の児童サービスの姿を垣間見る感じです。日常会話とは違う読み聞かせは、耳で楽しむお話の世界です。
◆ 山形県川西町には個人から寄贈された莫大な蔵書があります。詳細は井上ひさし氏の「十三万冊の男」を読まれると詳しく紹介されています。図書館に96冊しかない町で育った男が、集めた蔵書をその町に寄贈することになり、蔵書を数えてみると、何と13万冊もあったそうです。男は96冊から13万冊への半生であったかと述懐する話なのです。その後、この町には劇場を備えた図書館が建設されました。
外国の図書館は子どもたちの格好の遊び場になっているし、リタイヤした人たちがボランティアとして子どもたちへの相談員をやっているケースが当たり前です。帰宅の時間を気にするような公務員に図書館を任せてはいけないのです。読書は文化の蓄積に触れられる機会であり、生活の質を高めるには読書が一番確実です。兵庫県内の図書館が過去10年間で29館増加し、蔵書数は2倍になっています。施設数では45館から74館に、蔵書数合計は498万冊から975万冊に増えています。県内全市には51館が設置されており、66町のうち図書館があるのは24町で、設置率は36.4%と全国平均を下回っている現況です。全国には2500館以上の図書館があり、20年前の2倍になっています。でも、まだ半数の自治体には図書館がありません。町村に限ってみれば、6割以上が未設置です。最近の図書館は博物館や公民館と併存して設置されることが多く、立派な建物にパソコン検索、休日や夜間開館などのサービスなども充実しており、以前に比較すればかなり利用しやすくなっており、変わってきた図書館の姿がそこにあります。