◆ モンゴルの一般家庭では、大抵が裸電球をそのまま使用しています。最近でこそお洒落なシャンデリアも見られますが、透明裸電球そのものでした。白熱灯と違って、ややオレンジ色でうす暗い感じです。 日本からやって来て最初に感じるのは、「とんでもなく暗い部屋なのだ・・・」 これに尽きるでしょう。日本から来たばかりの人間にとってこの暗さは、とっても気の滅入るものでした。冬のウランバートルの空がどんよりして、共産圏の雰囲気といい、周囲の灰色の建物に囲まれると気が滅入る事請合いです。
モンゴルの電気事情は200Vですが、電球は60Wと100Wが売ってありましたが、100Wの方がよく球切れしました。近年でこそ、西側諸国の物品などが市中に溢れ生活に困らなくなっていますが、当時の電球は貴重品そのものでした。当時は球切れしても交換する電球さえ売っておらず、ウランバートル中を走り回っても見つけることができないこともしばしばでした。特に昼間勤務している独身者にとっては、電球を買いに行くことさえできず、ストックしてあるものを1個、2個と分けて上げる状態でした。たまたま現地職員の「あの店で電球を売っていた」と聞けば、家内が走って買いに行く日課でした。
もちろん裸電球の100W以上も市場に流れているので購入可能ですが、間違っても買ってはいけません。ある大使館職員がどうしてもこの暗さに我慢できず何処からか150Wを調達して来ました。しかも3つ、おいしいワインを準備して、上機嫌で球を交換してスイッチを入れた途端、3球とも爆発。
◆ 我が家も4球シャンデリア風の室内灯でした。いつも順番に電球が爆発してしまい、ストックさえなくなってしまい状態でした。電球が爆発するだけならまだいいのですが、ソケット部分まで壊れてしまい、感電が怖くて電球さえ簡単に交換できません。大使館のモンホルさんにお願いして、配線むき出しのソケットを修理してもらうことも度々でした。長い停電が復電したときも、電流が安定していないせいか、案の定、電球が大爆発です。楽しい夕食もいつものロウソクで、まるで教会のミサ状態です。赴任当初はロウソクのほの暗い明かりに感動しながら、夜の暗さを楽しんでいましたが、これが日常となると話は別です。
パチン。 急にこうこうと照らされた部屋の中・・・。とても眩しいのです。まるで日本に帰ったみたいに。
だけど次に待っていたものは・・・・・ぼふっ!!!かっこぉぉぉぉ〜〜ん。部屋一面に飛び散った電球のかけらと、頭に振り落ちたガラス破片・・・・。
◆ モンゴル国内の電流はロシアと同じ200Vですが、強さに波があり電気機器が保証期間中に何処かしらイカレてきます。そんな状況にワープロやパソコンなんか持って行きたくないものです。でもPCアダプターは恐らくそれに対応していると思いますので大丈夫でしょう。断っておきますが、20Wだろうが、150Wだろうが飛ぶもんは飛ぶのです。だから電球のスイッチを点ける時は、爆心地又は目標地点(電球から見て)に居ない事です。顔面直撃にもなりかねません。特にトイレなんかはドアに向かって付いている事が多いので、
必ずドアを閉めてスイッチONを忘れずに・・・。 現在、日本に戻って10年以上経過しますが、無駄な電力消費と余りにも明るい室内に目が潰れそうな毎日です。
|