◆ 北京は訪れるたびに懐の深さを感じさせてくれる都市です。北京首都空港に初めて降り立ったときのあの独特の匂い、世界から集まる人たち、人の多さには本当に驚いてしまいました。
宋を滅ぼしたフビライは、はじめ首都をカラコルムに置きましたが、1260年、後に北京の地に移して大都と名付けました。その後、元を倒した明は、元の大都を朱元璋によって北平と改められていたが、永楽帝によって1403年、北京と改められました。300年続いた明に変わって満州族の清が登場し、現在に至っています。この北京を象徴するものとして胡同と呼ばれる路地裏がたくさんあることです。東西南北に細かく切られた路地裏は、北京の人たちの生活を知るには格好の場所である。また、こんな場所で「かくれんぼ」でもするものなら、なかなか鬼を見つけることはできないでしょう。
◆ 北京も慣れてくると、怪しい路地裏探検が面白い。ホテルでの食事も悪くありませんが、下町にある気兼ねなく入れる小さな飯店がいい。漢字は読めるので、メニューもある程度の理解はできているつもりですが、実際に出てくるものは予想していたものとは全く違うことも珍しくありません。夜食がほしいと軽く一杯できるところを探し出し、5〜6人も座ったら満席になるような小さな店で、次から次に漢字だらけのメニューを注文。ビールを頼めば凍っているし、勝手に厨房に入って汚い冷蔵庫から酒の肴になりそうなものをチョイス。
店の雰囲気から味に関しては期待していなかったのですが、さにあらず意外にも美味しいものばかり。夜中にもかかわらず、チョット食べ過ぎの感あり。香草の入ったラーメン?は何か癖になりそうな味でした。日本人の口には合うと言われる中華料理ですが、こういう店の大半は上海料理でもない、四川でも北京でもない、中国田舎料理という雰囲気です。
日本人観光客用には薄味に作っているようですが、それでも濃く感じます。もっとも食事も後半になると、味覚が混乱してきてもう何を食べても一緒です。店の名物と言って出されたのは餃子でした。小ぶりな蒸餃子です。10種類ぐらい出されたと思います。醤油は付けないで味わうのがいいということなのでそのようにしましたが、どれも同じ味でした。何とも判断のつきかねる味です。 |