◆ モンゴルの友人から聞いた話である。中部地方某県の青年会議所の人たちがモンゴルとの友好を目的に訪問。代表の方がウランバートルホテルで食事をしていた際に若い女性と知り合いになり、一緒にテレルジに行かないかということになり、女性の知人から運転手付きでベンツを借りて出かけました。
テレルジで軽い食事。チョットお酒が入っていたこともあったのでしょうが、本人がベンツを運転して帰ると言い出し、強引に運転手と若い女性を乗せて運転。初めて運転するモンゴルの道路を甘く見ていたのか、ウランバートルに戻る途中で事故を起こしました。トーラ川に木の橋が掛かっており、これを越えると急カーブと急勾配になっている場所があります。どうもこの辺でスピードを出しすぎてしまい、横転してしまったという。車は何とか走るということで、運転手が代わりに運転。そのまま病院へ直行。
病院から連絡が入り、すぐに病院へ直行し本人と面会。どちらかの腕はざっくりと裂けており、中に小石が挟まったまま大きく縫合されていました。見るに無残な姿ですが、興奮していることもあり、今すぐ日本へ帰りたいと訴えてくるのです。仲間が地方から戻り、彼も一緒に帰国することになりましたが、車の修理代など一切棚上げにしたまま一目散に帰ってしまいました。
どうして彼だけが団体行動から外れて若い女性とドライブしなければならなかったのか、事情を聞いても話をはぐらかすだけでよく分かりません。地方の名士の息子ということで、外国に来たからといって大いに羽目を外しかったのでしょうか?情けない青年会議所です。
◆ しばらくして運転手が窮状を訴えにやってきました。これまでの一連の出来事の次第を説明。当時、彼は交通事故を起こしたことで運転免許剥奪、数ヶ月の拘留の予定、そして雇い主であるベンツのオーナーから解雇され失業中という状態でした。某県の青年会議所代表は帰国して連絡がつかず、保障問題で訴えてやると語気を荒げ、その日本人の連絡をお願いしたいというのです。ベンツの修理代もモンゴルの人にとっては天文学的なお金です。返せる見込みなど全くありません。この問題を取り上げてくれなければ、日本のテレビ局へ全て話すと言っていました。その後、彼とは音信普通になり、おそらく交通警察所で拘留されたのではないかと思います。たった一人の日本人のおかげで人生が狂ってしまったモンゴル人運転手、本当に気の毒な話です。
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